入居にかかる費用について
最初に知っておきたい2種類の費用
「老人ホーム・介護施設の利用を検討しているが、何にいくらかかるのか分からなくて不安」という方はいらっしゃいませんか?これらの施設にかかる費用は、大きく分けて「最初にかかる費用」と「継続的にかかる費用」の2種類があります。
「最初にかかる費用」というのは、契約や入居にかかる費用で、最初の1回にのみ支払う費用です。
一方、「継続的にかかる費用」というのは、日々生活するなかでの食費や光熱費など、毎月支払う必要がある費用のことです。
それぞれの費用は、入居する老人ホーム・介護施設によって違いがあるため、特にご利用者の多いいかの3つの施設を例に、詳しくみてみましょう。
1.有料老人ホーム
2.サービス付き高齢者向け住宅
3.グループホーム
有料老人ホームの費用について
有料老人ホームの費用は「入居一時金」と「月額費用」で分けてみることが重要です。
入居一時金は、有料老人ホームによって金額が異なっており、0円から1億円以上する施設まであります。入居一時金は老人ホームによって償却期間が決まっていますので、毎月少しずつ償却していくことになります。
ちなみに、返還金制度というものがあり、償却期間内に入居者が途中退去した場合は、未償却分は返還金として戻ってきます。
月額費用は、居住費、管理費、共益費、水道光熱費、食費、医療費、介護保険1割負担額などがあります。これらを合計して毎月の費用が決まってきます。
資金計画を立てる際には、入居一時金と月額費用の両方を見ながら、どの程度の期間でいくらかかるのか計算する必要があります。各有料老人ホームによって見せ方が違う為、比較しづらいところでもあります。
サービス付高齢者向け住宅の費用について
サービス付高齢者向け住宅の費用は、「敷金・礼金」と「月額費用」です。
敷金・礼金は、一般的な賃貸契約と同様の考え方です。金額設定は0円~数百万円になるところなど様々です。
月額費用は、居住費、管理費、共益費、水道光熱費、介護保険1割負担額などがあります。
グループホームの費用について
グループホームの費用は、「入居一時金」と「月額費用」です。
入居一時金は、有料老人ホームのように高額になることはありません。0~数百万円程度になります。
月額費用は居住費、管理費、共益費、水道光熱費、食費、雑費、介護保険1割負担額などになります。
グループホームは地域密着型サービスの1つであるため、施設と同じ市区町村内に住民票がある方でなければ入居することができません。
また、有料老人ホームよりも比較的低額で利用することができるため入居希望者が多く入居待ちになる可能性が比較的高いです。